※2019追記更新済み
この記事では海外治験バイトの体験談について書いていきたいと思います。
雑記ブログはとりあえず100記事書け!というのが定説らしいので、このブログのテーマ”引きこもりが捗る“とは少しずれますが、僕が持ってる話の中で需要がありそうなものといったらこれぐらいしかなかったのでこれ書きます。
まぁ”ベッドで寝てるだけでお金が手に入る”という意味ではテーマにかすってないこともないでしょう
治験体験談といっても
みたいな人でもなければ
みたいな人でもないし
みたいな超絶アクティブ人間でもない、マジでその辺にいる普通の男の治験体験談なので世に出ている治験体験談の中で一番親近感が湧く記事だと自負しています。
あんまりピンとこない人は友達の中で一番ザコいやつ想像しながらよんでください。
なんかイギリスで100万貰える治験バイトがあるらしい
仕事をやめてニートしてた時毎日のように不労所得 やりかた、とか働かない 稼ぐ 方法 とか頭の悪い検索をしていたらツイッターで話題になっていた海外治験に出会った。
内容はイギリス滞在半年で100万円報酬 的なやつ 過去のツイート探したけど消されてた。関連ツイートはあったので貼っておく
海外だと治験で100万とかもらえたりするらしいんですよ。よくヨーロッパで出会ったバックパッカーさん、治験受けにイギリス行って旅費稼いでますよね。
あと7年で10回治験受けてる @kyota_shinomura が「治験してたら誰でも可愛く見えてくるからお得。シャバの女性全員抱けるようになる」と言ってて草
— 山口塁 Rui Yamaguchi (@rutty07z) July 12, 2018
治験のバイトしたかったけどやめた
半年イギリスのロンドンに行って80万だか130万だかもらえるやつ
— 翁 (@non_clever_man) November 13, 2017
https://twitter.com/enjyokun/status/923227658590199808
こんな感じで話題になってたやつ。
そう。先に言うと俺はこれに参加した。
海外治験てそもそもお前治験やったことあんの?
ありません。
海外治験てお前英語喋れるの?
喋れません。
渡航経験は?
ありません。
渡航費は?
ありません。
当時こんな状況でしたが、いつものようにPUBGやりながら
とか話してたら友人が
と、いって片道の渡航費用17万貸してくれたので参加することにした。
航空券買ったはいいが不安になるワイ
とはいえ初海外、初治験。わくわくがとまらねぇぜwww
飛行機乗り過ごす
4時間ぐらい前に羽田空港に到着して
と余裕ブッこいて寝てました。
搭乗時間近くになったので受付的なところにいってドヤ顔でパスポートをだすとCAさんがなんかザワザワしだす。
海外治験体験記 完
当時のラインが残ってたので掲載。
しかしその後翌日の空き席にタダでスライドしてくれる神対応。無事出国を果たす。
後日談だが治験施設で結構海外飛び回ってる人にこの話したら、”それ結構な神対応っすね。普通ないっすよそんなの。”と言われた。
カタール航空まじ感謝。
参考 カタール航空カタール航空公式サイトベリーハードモード
日本から海外に日本人を召喚するわけなのだから、空港についたら治験施設の人が出待ちしてくれていて、
なんて流れを想像しそうだがそんなことは断じてない。自力で治験施設まで行かねばならない。
航空券手配の際、一緒に空港からの交通手段も用意してくださいと言われ英字オンリーのバス予約サイトのURLを渡された時点で全てを察した。
そんなこんなで空港へは無事に着いたのだがここからがベリーハードモード。なんでかって?命綱であるインターネッツが使えないからだ。
渡航前にネットの件はいろいろ検討したがあきらめた。理由は簡単。高すぎる!
イモトのWi-Fiとか真面目に契約してみ?1日1500円。俺滞在するの6ヶ月。1500×180日=
バカかよ!!
ケータイ代で27万てバカかよ!!
渡航前にアマゾンでイギリスで使えるプリペイドsimカードを購入して持参すれば俺みたいに苦労しないですみます。
てかこれ認知度低くない?海外でWi-Fi=空港で契約するイモトのWi-Fi感ない?情弱はこういうところで虐げられるわけですね。
ちなみにこれを知らずに渡航した俺はどうしてたかというと、宿泊先で教えてもらったプリペイドsimのgiffgaffってやつをスマホにぶち込んで使っていました。
というわけでネットなしでロンドン・ヒースロー空港から、車で2時間のピーターバラという街まで行かなければならない。
だがあまりにも不安だったのである程度の対策は練っていた。
それは銀行とスーパー転々作戦だ。
イギリスの銀行やスーパーはだいたいフリーのWi-Fiを飛ばしてくれているとどっかの記事に書いてあったので、マップアプリを開きながらそれらの店舗を転々とながらWi-Fiを拾いつつ進軍する。
やばそうならスクショしてしのぐ。
そんなこんなで到着時刻をだいぶ遅れて、結構な夜中、無事に治験施設保有のシェアハウスに到着したのであった。
・いざとなったら銀行とスーパーのWi-Fiを拾え!
治験の宿泊施設事情
やっとのことで到着した宿泊施設は普通の一軒家。宿泊してるのは全員治験参加の日本人のみ。勝手に外人が仕切ってるかと思ってたけどそんなことはなかった。
翌日に早速事前検診があるわけだが、実施場所はまたピーターバラから結構離れたリーズという地。秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さまが留学した大学らしい。
そんなことはおいといて、やらなきゃいけないことがある。それはリーズまでの交通手段の確保だ。そうこれも治験施設側は別に何もやってくれない。
宿泊している治験参加者の人に電車の予約サイトを教えてもらって予約。往復7000円ぐらいかかってびびった。電車があまりにも高かったので尋ねるとこう返ってきた。
といいながら見せてくれた同じ場所、同じ目的地行きの券は1000円ぐらいだった。いや差激しすぎやろww
Wi-Fiも一応飛んでいるが10人近くの人間が繋いでいるため結構遅い。youtubeの動画を低画質でぎり見られるぐらい。
ちなみにこれが宿泊施設
※スマホ視聴の方は画面ダブルタップで拡大するの推奨
んでこれが宿泊施設の近所
ちなみに翌日の事前検診は落ちた。
治験待機中の食事事情
てなわけで事前検診は無事不合格だった。
とか思ってたら他の治験を紹介された。事前検診に落ちたといってもその治験の基準値から外れただけで、どこか体に不具合があるとかではなかった。この場合、他の治験にスライドを提案される。
ちなみに仮に事前検診で不合格だった場合でも、往復の航空券代は治験施設が負担してくれる。
そういった理由から治験施設側からしても金がかかるため、なるべく新しい人を日本から呼びたくないのだ。なので俺のように落ちた人でも再利用される。
てな訳で次の二週間後の治験まで宿泊施設で待機することになった。
イギリスは物価が高く食事に苦労しそうとか思っていたが、近所のスーパーで買い物して見たら案外そんなに高くなくておどろいた。
近所のスーパー
※スマホ視聴の方は画面ダブルタップで拡大するの推奨
とはいえ金欠なのには変わらない俺は、1kg/45ペンス(70円弱)のタイ米でひたすらチャーハンを量産してしのいだ。
最初こそ慣れないタイ米の調理に手間取ったが、3ヶ月たった頃には新しい入居者に
とドヤ顔で指導する程度にはマスターしていた。
日本にいるときは自炊といえばうどんを茹でてめんつゆで食べるぐらいのことしかしなかったが、やることがなさすぎて自炊能力も無駄に上がった。
・イギリスの食材案外やすい
・治験すると自炊スキルが上がる
三度目の正直で合格
次の事前検診でも落ちて3度目にしてやっと事前検診通過。
とはいえ事前検診が受かっただけで本当に大事なのはこれから。大体8人治験対象がいたとしたらもしものことに備えて二人ぐらい補欠になる。
基本的に事前検診の結果がよかった人から優先的に治験を受けるわけだが、俺が見てた感じ直前になって補欠とレギュラーの交代は割とよくあったから、補欠になったとしてもそんなに気を落とすことはない。
おれはこの本番もレギュラーで通過することに成功し、イギリスに来て2ヶ月にしてやっと治験参加を果たす。
・補欠とレギュラーの入れ替えは割とよくある
治験入院中の生活
入院中は皆様のご想像通りの生活。基本はベッドで横になっている状態で、決められた時間に採血、投薬、採尿、食事がループする感じ。
ベッドの上では別にスマホいじっててもいいしPCいじっててもいい。俺は利用しなかったがビリヤードやxboxなんかが置いてあるプレイルーム的なところもある。割と自由。
そんなかんじで毎日過ごした。
治験終了3日前に呼び出し
俺が参加した治験が一気に1ヶ月とかではなくて2泊3日を帰宅を挟み二回行うというものだった。
1回目は無事に終わり何の問題もなく2回目の治験に向かった。
入院準備が終わるといつものように採血、採尿がおわり、一緒に参加している治験メンバーと談笑していると
と治験スタッフに廊下に呼びだされる。
廊下には治験スタッフと施設のドクターがいて何事だろうと思い聞くと予想外の言葉がかえってきた。
はい??????
予想外すぎて少し笑ってしまった。
当たり前だがドラッグなんてやった覚えがないので正直に伝えるとこう言われた。
いや、うっそだろww と思いながらも、そのときの俺は楽観的に考えていた。なぜならそんなものやっていないから。
うけるわーとかおもいながらこう続けるとそこで事態の深刻さに気づく。
は?
そう。どう言う経緯でドラッグの陽性反応がでたとか、俺が本当にドラッグをやったとかやってないとか治験施設からしたらクソどうでもいいのだ。陽性反応が出た時点でデータとして使い物にならなくなるからだ。
それまで友人とかに自虐的に
とか言っていたが本当にそう。俺らは使い捨てのモルモットだとそこで改めて気づく。
とはいえ正直なことを言うとそこまでダメージはなかった。
マジで俺のレベルではエンカウントしないランクの人たちと交流する中で、得られたものが大きすぎたからだ。
環境が人を変えるというが本当にそうだと実感した時間でもあった。
ぶっちゃけこれだけでも来た甲斐あったなーとか思っていたところだったのもあって、部屋に戻ってこれこれこういうことがありまして帰ることになりましたーと他の治験参加者たちと談笑していた。正直美味しいとさえ思っていた。
他の治験参加者も
とか
とか散々いじられた。
治験の経験が長い人が言っていたが、ドラッグで落ちる人はたまにいるらしい。けどそう言う人って、もういかにもやってそうなひとだからわかるとのことだった。
そんな感じで談笑していると再度治験スタッフに呼び出された。
さっきまで楽観視していた俺でもこれには流石に動揺した。なぜなら俺は片道の航空券代しか友人に借りてなかったからだ。
はなからドラッグで引っかかるなんて思ってもいないので、落ちても航空券代出るなら片道代だけでいいしょ!と片道代しか借りていなかった。
この時点で俺はイギリスから出国できなくなった。
それどころか3日後の治験終了日付で電車の券を購入済みのため、この治験施設からシェアハウスに帰宅する術もない。
同じ治験参加者に頭を下げて帰りの交通費を借りた。
俺は荷造りをしながら、いい歳して泣いた。
冤罪の人の気持ちが分かった気がした。
帰宅しながら自分に落ち度がないか思い返したが、やっぱり心当たりがない。
外食もしていないし、帰宅時に食べたのは1回目の入院前に食べていたものと全く同じタイ米で作ったチャーハンのみ。
治験前には摂取してはいけない食べ物や飲み物が提示される。お酒はもちろんのこと、あんぱんの上にのってるケシの実とかも引っかかるらしい。
もしかしたら俺が食べたチャーハンの具材の中に薬物的な反応が出てしまうものが入っていたのかもと思い、確認したが
ときっぱり言われた。
帰宅してから治験スタッフに僕はいつまでシェアハウスにいられますか?とだけメールを送った。
正直内心、今回の理不尽さにブチギレてたが、もしかしたら何かしらの配慮があるかもしれないと思ったからだ。
という返信だった。これはワンチャンあるんじゃね?と思いながらも、最終手段で親に事情を説明し、帰りの航空券代分のお金だけ振り込んでもらった。
数日後治験スタッフから返信があった。
ワンチャンあったw ブチギレメールを送らなくてよかったと心から思った。
やがて治験を終えた参加者たちが帰ってきて、どうにか帰れる目処がたったことや、半分の報酬がもらえることなどを報告したのち、借りたお金を返した。
その翌日に治験報酬をもらいに再度治験施設を訪れる。
俺以外の人たちはきっちり満額もらっていた。ちなみにこの治験の報酬額は二泊三日×2で日本円で30万円ぐらい。
とか思っていたがもらった額を見て怒りを通り越してもはや呆れた。
得体のしれない薬ぶち込まれてモルモットやって挙げ句の果てに言いがかりをつけられてたったの25000円て・・・・。
他の参加者もドン引きしていた。
俺は下書きに封印していたブチギレメールを速攻で送った。
返信は要約するとこんな感じ
一応会社だから丁寧な言い回しでごちゃごちゃ書いてあったが、俺にはこうとしか読めなかった。
そもそも一番最初の事前検診に落ちた時点で、俺が立て替えた行きの航空券代が支払われてなければおかしいことや、自費でドラッグの陽性反応がでるか確認(毛髪なら長期間残るらしい)してやろうかとか考えたが、やめて大人しく帰国した。
英語喋れるようになった?
これについては一つ言い訳させてほしいのだが、当初の予定では最初の治験に受かり、半年のイギリス滞在だったので、英語を勉強しよう!という考えは確かにあった。
しかし実際には治験のスライドにつぐスライドで、落ちて明日帰るかもしれない…という状況だったので、明日帰るかもしれないのによっしゃ英語勉強するぞ!!ってなるかっていったらならないでしょ正直。
蓋を開けてみたら3ヶ月もイギリスにいたことになったわけだけどもw
海外治験に参加した感想まとめ
結局海外治験に参加してよかったん?と問われれば
というのが正直な感想 色々な人と出会えたからね
てか、俺がアンラッキー過ぎただけで他の治験参加者は全員もらうものはもらってるわけで、今回俺が参加した治験会社が悪徳企業とかそういう話ではない。
もし治験への参加を考えている人がいたら
あくまで治験でもらえるお金は給料ではなく報酬であるということを再認識しておいたほうがいいとだけ言っておく。
以上長くなったけど海外治験にノリで参加した男の悲惨な末路でした。
おしまい
って方は以下のとりあえず以下の国内治験から参加してみるのがオススメです。
というか俺がレアケースなだけです笑
ロンドン治験参加者のほとんどは国内治験多数経験ありからの海外治験参加者でした。
この記事読んだ上で
っていう俺みたいなバカ行動力のある方は一応自分が紹介できるんでお問い合わせフォームもしくはツイッターのDMに連絡くれれば繋げます。
その場合記事読んでもまだ不安な方だったり、わからない点とかある人は質問いただければある程度は助言できるんでお気軽にどうぞ。
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紹介しても行かない冷やかしマンが多かったので、現在は募集してません。
海外治験に興味がある人にしいてアドバイスするとしたら
・パスポート
・20万ぐらいの金
だけ用意して
「海外治験」で検索して出てきたサイトにノリで「えい!♡」って応募して、流れに身を任せて参加してしまいましょう。
渡航先での移動手段?食事?宿泊施設?そんなこと気にしてたらキリないんでどうにかなるや精神で行きましょう。